がん緩和ケアの入院患者にオンライン面会を 端末購入資金募る

がん緩和ケアの入院患者にオンライン面会を 端末購入資金募る
入院患者が新型コロナウイルスに感染するのを防ぐため面会を制限する病院が相次ぐ中、がんの緩和ケアを受けている入院患者が家族らとオンラインで面会できるようにしようと、タブレット端末を購入する資金をインターネットで募るクラウドファンディングが15日から始まりました。
感染を防ぐために入院患者との面会を制限する病院が相次いでいる中、特にがんなどの痛みをとる緩和ケアを受けている患者にとっては、家族などとの対話が重要だとされ、精神的な影響が懸念されています。

このため、緩和ケアを担当している医師でつくるグループは、オンラインで顔を見ながら面会できる環境を整えようと、タブレット端末の購入資金をインターネットで募るクラウドファンディングを始めました。

緩和ケアを受けている患者は高齢者が多く、タブレット端末やスマートフォンを持っていないことも多いということで、まずは300万円を集め、タブレット端末を全国およそ20の医療施設の緩和ケア病棟に配布するとしています。
グループの代表で、院内で感染が相次ぎ、実際に面会が制限された永寿総合病院のがん診療支援・緩和ケアセンターの廣橋猛センター長は「ビデオで会話をしたあと、患者さんの表情が明るくなるなど効果を感じている。新型コロナウイルスの問題が長期化する中、取り組みをより多くの人に知っていただきたい」と話しています。

URLは「https://readyfor.jp/projects/palliative-care」