新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、高野連＝日本高校野球連盟などは、ことし８月に予定している夏の全国高校野球の開催について、中止も視野に検討を進めていることが関係者への取材でわかりました。高野連などは今月20日に運営委員会を開き、大会の開催について協議することにしています。

ことしの夏の全国高校野球は、８月10日から甲子園球場で予定されていますが、開催をめぐっては、全国から代表校の選手や関係者が都道府県を越えて移動し、長期間宿泊することなどから、新型コロナウイルスへの感染のリスクが懸念されています。

このほか、休校の長期化によって夏休みが短縮された場合、大会日程を確保できない可能性があるなど、さまざまな課題が指摘されています。

関係者によりますと、こうした状況を受けて高野連などでは、中止も視野に検討を進めているということです。

しかし一部には、もう少し情勢を見極めたほうがよいという意見もあり、今月20日に開く運営委員会で協議を行うことにしています。

高校スポーツをめぐっては、ことしの夏に行われる予定だった全国高校総体が、先月26日に選手や関係者の安全を考慮して中止となっています。