国連総会 テレビ会議を検討 新型コロナウイルス感染防止で

国連総会 テレビ会議を検討 新型コロナウイルス感染防止で
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国連はニューヨークの本部で毎年9月に開催する国連総会について新型コロナウイルスの感染拡大が収束するめどが立たないなか、テレビ会議形式で行うことなどを含めて検討していることを明らかにしました。
ことしの国連総会は9月15日に開幕し、22日からは総会議場で加盟国の首脳らが出席する一般討論演説やハイレベル会合が予定されています。

これについて国連のデュジャリック報道官は、14日の記者会見で「数千人が国連本部に集まって何もなかったかのように通常の運営をするのは想像しがたい。テレビ会議と、実際の会議、または両者の組み合わせなど異なる選択肢を考えている」と述べて、新型コロナウイルスの感染を防ぐため通常の運営形式とは異なる代替案を検討していることを明らかにしました。

また国連関係者によりますとグテーレス事務総長は14日、職員と行ったオンラインの会議で「ことしは国連創設75年にあたり、さまざまな行事を準備してきたので延期せずに予定どおり開きたい。首脳演説は事前に収録した映像を議場で流す方法もありうるのではないか」と述べたということです。

ただ国連総会の開催延期の是非や運営の方法は加盟国に決定権があることから、国連としては今後、感染対策を考慮した選択肢を各国に提示して開催を実現したい考えです。