米ニューヨーク市長 経済活動再開は6月の見通し 新型コロナ

米ニューヨーク市長 経済活動再開は6月の見通し 新型コロナ
アメリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための経済活動の制限を緩和する州が増えつつありますが、国内で感染がもっとも深刻なニューヨークのデブラシオ市長は「条件を満たすのは来月前半になるだろう」と述べて経済活動の再開は6月になるという見通しを示しました。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は14日の記者会見で、経済活動の再開の条件について、入院患者や死者の数、それに病院の受け入れ態勢など州が定めた7つの基準を満たしたうえで、ウイルス検査を受けた人に占める感染者の割合が前の日を下回り続けていることを示す、市の独自の基準も満たす必要があるという考えを示しました。

そのうえで、「両方の基準を満たすのは6月の前半ではないか。それがある程度の制限を取り除く適切な時期だろう」と述べて、経済活動の再開は来月になるという見通しを示しました。

ニューヨーク州では15日に外出制限の期限を迎え、一部の地方では業種別に4段階に分けた経済活動のうち第1段階にあたる製造業や建設業などの営業が認められるとみられています。しかし、ニューヨーク市などの都市部では依然、感染が深刻であるため制限の延長は確実で、デブラシオ市長は再開に当たっては、「注意深く、ゆっくりと、思慮深く」として、慎重に進めていく考えを強調しました。