タイの日本人商工会議所 ウイルス検査施設を現地の病院に寄付

タイの日本人商工会議所 ウイルス検査施設を現地の病院に寄付
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日系企業が多数進出しているタイで、現地の日本人商工会議所が新型コロナウイルス対策に役立ててもらおうとウイルス検査のための施設を首都バンコク近郊の病院に寄付しました。
この検査施設はタイの日系企業1700社余りでつくるバンコク日本人商工会議所が、日本円にしておよそ780万円を寄付して、新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れているバンコク近郊の病院の敷地内に建てられたものです。

平屋の建物には検体採取のための部屋が3つあり、医療スタッフが透明のアクリル板で仕切られた場所から作業できるようになっています。

タイでは3月中旬以降、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しましたが、店舗の営業禁止などの措置をとった結果、新たに確認される感染者の数が減り、13日には、およそ2か月ぶりにゼロになりました。

バンコク日本人商工会議所の荻原勝一会頭は「第2波に備えて予防策をとっていただきたいです。こうした施設を作れば役立つと考え、寄付をしました」と話していました。

この病院では別の病気で手術などが必要な患者も院内感染を防ぐため検査しているということで、パイロージ・ブーンコンチュン病院長は寄付された施設について「医者が防護服やマスクなしで入ることができより簡単、かつ安い費用で検体を採取できます」と話し、感謝の意を示していました。