新型コロナで集団健診中止 診療所が乳幼児健診 東京 世田谷

新型コロナで集団健診中止 診療所が乳幼児健診 東京 世田谷
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、乳幼児の集団健診が中止や延期となる地域が相次ぐ中、東京 世田谷区にある診療所では発達をみるのに欠かせないとして乳幼児の健診を無料で行う取り組みを始めました。
東京 世田谷区の診療所では自治体が行う集団健診の代わりに、3、4か月の乳児や3歳児などの健診を無料で行う取り組みを14日から始めました。

14日は通常の外来とは別の時間に3、4か月の健診が2回に分けて行われ、合わせて7人の乳児が健診を受け、身長や体重を計ったあと、医師が股関節の動きや首のすわり具合などを確認していました。

また、医師や看護師のほか、管理栄養士や助産師なども加わって育児の相談に応じていました。

生後4か月の女の子の母親は「集団健診が中止になって、子どもの成長が確認できず、不安に思っていたので助かりました。順調な成長を確認でき、離乳食の相談にものってもらえてよかったです」と話していました。

一部の自治体では特定の医療機関で個別に健診を受けられるようにしているところもあるということで、無料での健診を始めた「みくりキッズくりにっく」の本田真美院長は「健診は先天的な病気の早期発見や発達をみるために重要なだけでなく、子育てを支える意味でも非常に大切だ。集団健診の中止はしかたないが小児科の診療所に業務委託するなど誰もが健診を受けられる仕組みを整えてほしい」と話していました。