回収した妊婦向け布マスク 検品に約8億円 厚労省 新型コロナ

回収した妊婦向け布マスク 検品に約8億円 厚労省 新型コロナ
不良品が見つかり、各自治体からいったん国がすべて回収した妊婦向けの布マスクについて、厚生労働省は、業者に委託して行っている検品におよそ8億円かかることを明らかにしました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた妊婦向けの布マスクは、国から全国の自治体に47万枚が送られましたが、そのおよそ1割で汚れなどの不良品が見つかり、国がいったんすべてを回収し、検品を行っています。

厚生労働省の吉田医政局長は、14日の参議院厚生労働委員会で、検品作業は委託した専門業者がおよそ550人態勢で行い、およそ8億円かかることを明らかにしました。

不良品が見つかった当初、国は検品を各自治体に依頼していましたが、吉田局長は「一部の自治体では保健所が業務を担当し、新型コロナウイルスへの対応で多忙を極める現場から批判の声があがったことも踏まえて、国が回収することにした」と述べました。