カナダのパンダ 「ささ」の調達困難で中国に返還へ 新型コロナ

カナダのパンダ 「ささ」の調達困難で中国に返還へ 新型コロナ
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カナダの動物園で飼育されている2頭のジャイアントパンダが中国に返還されることになりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で餌のささの調達が難しくなり、ささがたくさんある場所に返すことにしたということです。
返還されることになったのはカナダ西部にあるカルガリー動物園のメスの「アルシュン」とオスの「ダーマオ」の2頭のジャイアントパンダです。

2頭は2014年から10年の契約で中国からカナダに貸し出され、2018年からはこの動物園で暮らしてきました。

動物園では2頭を養うために餌のささを中国から取り寄せていますが、その輸送手段となっていたカルガリーと中国の直行便が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で運休になったということです。

このため動物園はほかの輸入ルートを模索しましたが、結果として貨物に遅れが生じてパンダが食べるのを拒むほど、ささの鮮度が失われることもあったということです。

ささは1頭につき1日40キロほど必要だということですが、動物園では感染拡大の第2波が来ればささを入手するルートが完全に途絶えるとして、「ささがたくさんあり、簡単に手に入る場所が2頭にとって最も安全な場所だ」と考え、中国への返還を決めたとしています。