EU 夏のバカンス前に移動制限の段階的緩和を提案 新型コロナ

EU 夏のバカンス前に移動制限の段階的緩和を提案 新型コロナ
EU=ヨーロッパ連合は各国の重要な産業となっている観光業へのさらなる打撃を食い止めるため、夏のバカンスシーズンを前に移動制限を段階的に緩和するよう加盟国に提案しました。
EU域内では観光業がGDP=域内総生産の1割を占める重要な産業となっていますが、各国の移動制限で深刻な影響を受けていて、かき入れ時となる夏のバカンスシーズンを前に制限緩和を求める声が高まっています。

これを受けてEUは13日、域内の自由な移動の再開に向けた指針を発表し、感染防止対策を徹底することを条件に感染の状況が落ち着いた地域から段階的に移動制限を緩和し、隣国との十分な協議のうえで国境を開放することを加盟国に提案しました。

域内ではすでにドイツがフランスやスイスなどとの国境を来月半ば以降に開放することを目指すと発表していて、今後、域内の自由な移動の再開に向けた動きが活発化するとみられます。

一方、EUは域外からの渡航者の受け入れについては、原則禁止の措置を来月15日まで延長するよう求めています。