WHO「まだ長い長い時間が…」コロナ検査態勢の確立を強調

WHO「まだ長い長い時間が…」コロナ検査態勢の確立を強調
WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスのパンデミックの終息にはまだ長い時間がかかるとしたうえで、経済活動の再開とともに感染の再拡大を防ぐには、新たな感染者を検出する検査態勢の確立が不可欠だと改めて強調しました。
世界各地で経済活動を再開する動きが相次ぐなか、WHOで危機対応を統括するライアン氏は13日、定例記者会見で、パンデミック=世界的大流行の終息の見通しについて、「感染拡大が落ち着いても少し再発しただけで、重大な対応を迫られることをいくつかの国の例が示している。まだ長い長い時間がかかる」と述べました。

さらに「新型コロナウイルスは根強くはびこり、消え去ることはないかもしれない」と述べる一方、「エイズウイルスはなくなっていないが、治療法や予防法を見つけたことで、以前ほどおそれなくなった」として、各国が協力してワクチンの開発などに取り組む必要があると訴えました。

また新型コロナウイルスの感染リスクは依然、世界各地で高いままだという認識を示したうえで、「新たな感染者を検出する能力を持たずにロックダウンの措置を緩めれば再び感染が広がり、また措置を取らざるを得なくなる。そうなると公共衛生上、それに経済の大惨事となり、悪循環に陥る」と述べ、経済活動の再開とともに感染の再拡大を防ぐには、新たな感染者を検出する検査態勢の確立が不可欠だと改めて強調しました。