ドイツ 来月中旬以降の国境開放を目標に 新型コロナウイルス

ドイツ 来月中旬以降の国境開放を目標に 新型コロナウイルス
新型コロナウイルス対策として厳しい国境管理を行ってきたドイツは、国内だけではなく周辺国でも感染の拡大が抑えられつつあるとして、今週末から国境管理を緩和し、来月15日以降、隣国のフランス、スイス、それにオーストリアとの国境を開放することを目標にすると明らかにしました。
EU=ヨーロッパ連合では、加盟国の間で域内の移動の自由を掲げていますが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各国は国境の往来を厳しく制限する措置を取っています。

こうした中、ドイツのゼーホーファー内相は13日、国内だけではなく周辺国でも感染の拡大が抑えられつつあるとして、ルクセンブルクとの間の国境を今月16日に開放することを明らかにしました。

そのうえでフランス、スイス、それにオーストリアとの間では今月16日から国境管理を緩和し、来月15日以降、国境の開放を目指すと述べました。

ただ、各国の感染状況が悪化した場合は国境管理を継続するとして、新たな感染者が1週間で人口10万人当たり50人を超えるかどうかを1つの目安にするとしています。

ゼーホーファー内相は「来月中旬には再びヨーロッパで自由な行き来ができるようになるのが目標だ。ただ、このウイルスの流行を乗り越えられるかは引き続き大きな課題となっている」と述べています。

一方、オーストリアも経済が大きな打撃を受ける中、夏の観光シーズンに向けてドイツなど周辺国の観光客の呼び込みを目指し、周辺国との国境の開放を検討していて、ヨーロッパでは今後、同様の動きが広がりそうです。