東京メトロ 3か月決算で前年比80%以上の大幅減益 コロナ影響

東京メトロ 3か月決算で前年比80%以上の大幅減益 コロナ影響
新型コロナウイルスの感染拡大で、東京メトロは、このところ利用者が大きく減少し、ことし3月までの3か月間の決算では最終的な利益が前の年を80%以上下回る大幅な減益となりました。
東京メトロは、新型コロナウイルスの感染拡大で利用者が大幅に落ち込み、ことし3月は、いずれも定期券以外の利用者で平日が32.6%、休日が48.1%それぞれ減少しました。

平日の定期券の利用者も10.7%減少しています。

こうしたことから、東京メトロが13日に発表したことし3月までの3か月間のグループ全体の決算によりますと、売り上げは1010億円で、前の年の同じ時期と比べて6.5%減少、最終的な利益は16億円で83.9%の大幅な減少となりました。

また、ことし3月までの1年間の決算では、売り上げが前の年度と比べて0.4%、最終的な利益が15.3%それぞれ減少し、東日本大震災の影響を受けた2012年3月期以来、8年ぶりの減収減益となりました。

東京メトロによりますと、4月の緊急事態宣言後は去年と比べて、平日で7割、休日で8割ほど利用者が減少しているということです。

記者会見した山村明義社長は「今後の収入の状況は見通せないが、交通機関としての輸送の確保に努めつつ、経費の節減に取り組んでいきたい」と話していました。