東京六大学野球 春のリーグ戦 来月末の開幕は断念 新型コロナ

東京六大学野球 春のリーグ戦 来月末の開幕は断念 新型コロナ
東京六大学野球連盟は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今月末に延期していた春のリーグ戦の開幕を断念し、8月の開催を目指すことになりました。感染の状況を見極めたうえで来月下旬以降に改めて開催の可否を協議することにしています。
東京六大学野球の春のリーグ戦は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初予定されていた先月11日から1か月以上延期され、今月末の開幕をめざしていました。

しかし13日に開かれた東京六大学野球連盟の臨時の理事会で、東京都に緊急事態宣言が出され、ほとんどの大学がグラウンドで練習できない状況が続いていること、選手の健康と安全も考慮する必要があることなどから、今月末の開幕も断念することが決まりました。

そのうえで、感染の状況が改善されれば、ことし8月に春のリーグ戦として開催を目指すことで、6校で一致したということです。

具体的には8月12日から20日までの間、神宮球場を会場に総当たりで6校がそれぞれ1回ずつ対戦するということです。

東京六大学野球連盟では、来月下旬から7月ごろに改めて開催の可否を協議することにしていて、内藤雅之事務局長は「8月にやれるかどうかはまだわからないが、少しでも可能性を模索したい。日本で最も古くからある大学連盟でもあるので、先頭に立って、こういう形なら開催できるということを示すことができればと思う」と話していました。

去年春優勝 明治大の主将は

去年の春のリーグ戦で優勝した明治大学のキャプテン、公家響選手は「選手の間では『リーグ戦の開催は危ういのではないか』と話していたが、8月になんとかできるかもしれないということで、今は喜びを感じています」と話していました。

明治大学では全体練習を再開できておらず、密集を避けるため時間を分けて少人数で個人練習を続けているということで、公家選手は「連係プレーなどの練習ができないので、今は個人の技量を上げることがとても大切になる。気持ちの持ち方が難しいが、選手どうしで話し合いながら、みんなの気持ちがバラバラにならないように準備したい」と話していました。