韓国 クラブの集団感染119人に 各地で2次感染も 新型コロナ

韓国 クラブの集団感染119人に 各地で2次感染も 新型コロナ
韓国ソウルのナイトクラブで発生した新型コロナウイルスの集団感染で、これまでに感染が確認された人は119人となりました。ナイトクラブを訪れた学習塾の講師から生徒が感染するなど、2次感染も各地で起きていて不安が広がっています。
ソウルの繁華街、イテウォン(梨泰院)にあるナイトクラブで、今月初めに発生した新型コロナウイルスの集団感染について、韓国政府は13日の記者会見で、これまでに感染が確認されたのは、客やその家族など合わせて119人に上ると発表しました。

およそ3分の1は2次感染とみられていて、このうちソウル近郊のインチョン(仁川)では、ナイトクラブの客だった学習塾の講師から生徒など8人が感染したことが判明しました。

また、南部のプサン(釜山)では、ナイトクラブを訪れたあと目立った症状がなかった男性から、父親や1歳のおいが感染したことも分かっています。

韓国政府は、すべての客に対しPCR検査を受けるよう呼びかけていますが、チョン・セギュン(丁世均)首相は13日の会議で「ナイトクラブに作成を義務づけていた客の名簿には、相当な数の虚偽の記載がある」と述べ、客の所在の把握が難航していることを明らかにしました。

ソウル市では、携帯電話の基地局の情報から、ナイトクラブ周辺を訪れていた外国人を含む1万人余りを割り出し、検査を促すメッセージを送るなどしていますが、感染拡大への不安が広がっています。