コロナ影響 予防接種受ける乳幼児が減少 “予定どおり接種を”

コロナ影響 予防接種受ける乳幼児が減少 “予定どおり接種を”
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて予防接種を受ける乳幼児が減っているとして、小児科の専門医の団体は、乳幼児がほかの感染症にかかって重症化するおそれがあるため、予定どおり接種するよう呼びかけています。
日本小児科医会は12日、保護者に対して予防接種と健診の受診を呼びかける文書を出しました。

小児科医会によりますと、東京都内の3か所の診療所で先月調べたところ、百日せきや重い髄膜炎などの予防接種を受けた乳幼児は、昨年の同じ時期と比べて35%減っていたほか、中には百日せきの予防接種を受けていない乳児が重症化したとする報告もあったとしています。

また、感染を防ぐために乳幼児の集団健診が延期されている地域も多く、成長をみるのに欠かせない健診が受けられていない子どもも多くいるとしています。

小児科医会は、予防接種や健診は、診療とは別の時間に小児科の診療所で受けられるため、事前に予約をして受けるよう呼びかけています。

林泉彦担当理事は「新型コロナウイルスより重症化リスクが高いと考えられる病気の予防接種も多くある。健診を先延ばしにすることで先天性の病気を見逃す場合もあるので、かかりつけ医に相談して予定どおり受けてもらいたい」と話しています。