ロシア 新型コロナ治療の病院で火災 患者5人が死亡

ロシア 新型コロナ治療の病院で火災 患者5人が死亡
ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで12日、新型コロナウイルスの感染者の治療を行っていた病院で火事がありました。地元メディアによりますと、火元は重症者が治療を受けていた6階の集中治療室とみられ、この火事で5人の患者が死亡したということです。
また、モスクワでも今月9日、新型コロナウイルスの感染者が入院していた病院で火事が起き、1人が死亡しました。

地元メディアによりますと、いずれの火災もロシアの同じメーカーの人工呼吸器から出火したと見られるということで、捜査当局が原因を調べています。

一方、メディアは、新型コロナウイルスの患者の治療にあたっていた病院の医師合わせて3人が、ストレスなどで相次いで自殺したとみられると伝えています。

このうち、モスクワ州の病院につとめていた医師の女性は、安全対策が十分にとられていない過酷な環境で勤務を続け、みずからも新型コロナウイルスに感染し、先月下旬、自殺したとみられるということです。

ロシアの医師たちのグループは、新型コロナウイルスに感染して死亡した医療従事者を実名でインターネット上に公開していて、これまでに172人が死亡したと明らかにするなど、医療機関では深刻な状況が続いています。