新型コロナウイルスと暑さ 効果的な換気方法は?

新型コロナウイルスと暑さ 効果的な換気方法は?
新型コロナウイルスに加え、暑さも気になる季節になりました。大手の建材メーカーや空調機器メーカーは、効果的な換気方法を紹介し、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいとしています。

部屋の「対角線」で窓を開けると効果的

大手建材メーカーの「YKK AP」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、窓を活用した効果的な換気方法についてホームページなどで紹介しています。

それによりますと、「開ける窓は1か所より2か所」で「2方向の窓を開ける」こと、「部屋の対角線で通風するとさらに効果的」だということです。

引き違い窓は両側を開ける

住宅の密集地のマンションなど窓が1か所しかないというケースもあります。そんなときは、室内ドアやほかの部屋の窓を開けて風の通り道を作ったり、扇風機などで空気をかくはんしたりすれば、換気ができるということです。

特に横にスライドする引き違い窓では窓を真ん中に寄せて、両側を開けるようにすれば、2か所から空気を取り込めて効果的だということです。

エアコン使用時も時々換気を

暑くなるとエアコンを適切に使う必要がありますが、空調機器大手の「ダイキン工業」によりますと、ほとんどのエアコンは室内の空気を循環するだけで換気はできません。

このためエアコンの使用時にも時々、窓を開けるなどして、換気するよう呼びかけているといいます。

消費電力を抑えながら換気するには

エアコン使用中に窓を開けるのは、電気代がもったいないと思う人もいるかもしれません。担当者は消費電力を抑えながら換気する方法について教えてくれました。

それによりますと、エアコンで消費電力が多くなるのは電源を入れた時なので、使用中のエアコンは電源を切らず、つけたままの状態で窓を開けること。

また外気が入って部屋の温度が上がるとエアコンの消費電力が増えるため、換気の前には温度設定を少し高くしてから窓を開けることが大切だということです。

「YKK AP」と「ダイキン工業」の担当者は、上手に換気して、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいと話しています。