休業要請解除も営業再開できずにいる映画館も 青森 新型コロナ

休業要請解除も営業再開できずにいる映画館も 青森 新型コロナ
青森県では、新型コロナウイルスをめぐる休業要請が解除されたあとも、客足が戻る見通しが立たないとして、営業を再開できずにいる映画館があります。
青森市にある映画館「青森松竹アムゼ」は、青森県が先月29日から今月6日にかけて出した「休業要請」に応じ、営業を取りやめました。

今月7日の休業要請の解除に合わせて再開を検討したものの、国や県がいわゆる「3つの密」を避けるよう求める中、客足が戻る見通しは立たず、人件費や電気代など多額の費用もかかるとして、今月末まで休業を続けることになりました。

映画館には合わせて340の座席がありますが、先月営業を取りやめる前には客が10人に満たない日もあり、売り上げは平年の1割にも届かなかったということです。

野村央社長は「現在は営業すればするほど赤字が雪だるま式に大きくなっていく状況だ。いつ収束するかも分からず、経営を立て直す道筋が見えません」と話していました。

映画館は銀行に融資を相談するなどしていて、夏まで存続できれば、ことし中止になった「青森ねぶた祭」の過去の映像を上映するなどして青森の夏を盛り上げたいとしています。