5年に1度のショパンピアノコンクール 1年延期へ 新型コロナ

5年に1度のショパンピアノコンクール 1年延期へ 新型コロナ
一流ピアニストへの登竜門として知られ、ことし秋に予定されていた5年に1度の「ショパン国際ピアノコンクール」の開催が1年延期されることになりました。
「ショパン国際ピアノコンクール」は19世紀の作曲家、ショパンの故郷ポーランドで5年に1度開かれ、一流ピアニストへの登竜門として世界的に知られています。

その18回目となるコンクールがことし10月、ショパンの命日に合わせて首都ワルシャワで開催される予定でしたが、主催する国立ショパン研究所では、各国からの出場者や観客などの安全を十分に確保できない可能性があるとして、1年の延期を決めたということです。

1927年に始まったコンクールは、第2次世界大戦で中断されたことがあります。

国立ショパン研究所では、ことし開催したとしても生の演奏を楽しむ伝統的な雰囲気を維持できないとしていて、アルトゥル・シュクレネル所長は延期により「期待しているとおりの形で開催されるよう全力を尽くす」としています。

コンクールには年齢制限があり、ことしはこれまでのところ日本人30人を含む164人が予選を通過していますが、来年は年齢の制限を超えても出場できるほか、すでに完売した鑑賞チケットも有効だということです。