資生堂 1~3月の決算 最終利益前年比95%減 新型コロナ影響

資生堂 1~3月の決算 最終利益前年比95%減 新型コロナ影響
化粧品大手の資生堂は新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に化粧品の販売が落ち込んだことから、ことし1月から3月までの3か月の決算で最終的な利益が去年の同じ時期と比べて95%の大幅な減少となったと発表しました。
資生堂が発表したことし1月から3月までの3か月の決算によりますと、▽売り上げが去年の同じ時期より17.1%減って2268億円余り、▽最終的な利益は95.8%減って14億円余りとなりました。

業績が大きく悪化したのは、感染拡大の影響でデパートや商業施設での臨時休業や営業時間の短縮が相次いだことや中国などからの外国人旅行客が減ったこと、さらに海外での化粧品の販売が落ち込んだためです。

また、ことし12月までの1年間の業績の見通しについて、ことし2月の時点では増収増益になるとの予想を示していましたが、感染拡大の影響が見極められないとして、業績の予想をいったん取り下げました。

魚谷雅彦社長は「最悪の場合、本格的な回復まで2年から3年かかると見ている。中国ではいち早く回復が進みデパートの客も戻ってネット通販も大きく伸びていて、日本でもオンラインとオフラインの店舗を組み合わせた取り組みを進めていきたい」と話しています。