発展途上国への支援の前線で活動する青年海外協力隊員が日本への帰国を強いられる中、隊員たちが現地への思いを伝えようと「上を向いて歩こう」などをそれぞれの派遣先の国のことばに訳して歌った動画を投稿しました。

動画を投稿したのは、アジアやアフリカを中心とした発展途上国で活動する、青年海外協力隊やシニア海外協力隊の隊員など76人です。

隊員らは、坂本九さんが歌って世界的に大ヒットした「上を向いて歩こう」や、アメリカの歌手、ベン・Ｅ・キングさんが歌う「スタンド・バイ・ミー」をそれぞれの派遣先の国で使うことばに訳して歌っています。

青年海外協力隊を派遣するＪＩＣＡ＝国際協力機構は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界各地の隊員らおよそ1800人を一時的に帰国させていて、活動は中断しています。

今回の投稿を企画したメンバーの１人で、ことし３月にタンザニアから帰国した岡本龍太さんは、「本当であればフェイス・トゥ・フェイスであれこれ一緒に考えながら活動するのが草の根のいいところだが、今はどうしてもできない／任地と隊員は深いつながりがあるので、これを今後も生かしていきたい」と話していました。