中国 経済活動再開で物価上昇率低下 新型コロナ

中国 経済活動再開で物価上昇率低下 新型コロナ
中国の先月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて3.3%の上昇となりました。中国では、新型コロナウイルスの感染拡大で一時、物価が高騰していましたが、生産や物流が回復に向かったことで上昇率は前の月から1ポイント低下しました。
中国国家統計局が、12日発表した先月の消費者物価指数は去年の同じ月に比べて3.3%の上昇となり、上昇率は前の月の4.3%から1ポイント低下しました。

中国では、ことしに入って新型コロナウイルスの感染拡大で企業の生産や物流が滞り、消費者物価の上昇率は一時、5%を超える水準に達していました。

しかし中国政府が「国内での感染は基本的に抑え込んだ」として経済活動の再開を進め、生産や物流が改善したことで食品価格などが値下がりし、消費者物価指数の上昇率は3か月連続で低下して、先月は去年10月以来、6か月ぶりに3%台となりました。

ただ企業の生産活動が活発化し、さまざまな製品の供給力が高まる一方、内需の回復は思わしくないとみられ、企業が製品を出荷する際の値動きを示す先月の生産者物価指数は、去年の同じ月に比べて3.1%のマイナスと、2016年4月以来、4年ぶりの低い水準となりました。