高齢者施設で「バラ風呂」コロナで休業中の温泉旅館がバラ贈る

高齢者施設で「バラ風呂」コロナで休業中の温泉旅館がバラ贈る
新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされている岐阜県下呂市の温泉旅館が、ふだん浴槽に浮かべ客をもてなすのに使っているバラを高齢者施設にプレゼントする取り組みを行っています。
下呂市の温泉街で50年近く営業している旅館では、ふだん自分たちで栽培したバラを大浴場の浴槽に浮かべて宿泊客をもてなしていますが、新型コロナウイルスの影響で先月18日から休業しています。

そこで旅館では、行き場を失ったバラを市内の高齢者施設にプレゼントし、同じように浴槽に浮かべてお年寄りに楽しんでもらう取り組みを行っています。

12日は旅館の神田哲夫社長が、栽培に使っているハウスで赤や白、ピンクの花100輪ほどを一つ一つ摘み取りました。

バラは、近所のデイサービス施設に届けられ、職員が早速風呂に浮かべると、花の鮮やかな色と香りが辺りを包み込んでいました。

神田社長は「大変な状況ですが、終息するまでみんなで頑張ろうという気持ちでプレゼントしています」と話していました。

デイサービス施設の介護士の二村善樹さんは「『初めてバラ風呂に入った』と喜ぶ利用者が多いです。暗い話題が多い中、利用者には少しでも明るく過ごしてほしいです」と話していました。