新型コロナ治療薬「レムデシビル」 医療機関に配送開始 厚労相

新型コロナ治療薬「レムデシビル」 医療機関に配送開始 厚労相
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新型コロナウイルスの国内初の治療薬「レムデシビル」について、加藤厚生労働大臣は、11日から医療機関への配送を始めたことを明らかにし、投与が必要な患者の情報を調査し適切に供給していく考えを示しました。
厚生労働省は、「レムデシビル」について、アメリカで緊急的な使用が認められたことを受けて、審査を大幅に簡略化する「特例承認」の制度を適用し、先週、申請から3日という異例の早さで、国内で初めての治療薬として承認しました。

加藤厚生労働大臣は記者会見で、開発したアメリカの製薬会社からの供給を受けて、11日から医療機関への配送を始めたことを明らかにしました。

厚生労働省は、重症患者に限定して投与する方針を示していて、加藤大臣は、「必要とする患者の方々に適宜適切に届けられるよう、ウェブ調査で、各医療機関の投与対象者の情報を把握し、適切に供給できるよう努力したい」と述べました。

一方、流通量が限られる中、日本としてどれだけの量を確保したかについて、加藤大臣は、「製薬会社から公表しないという前提で供給を受けており、約束をしっかり守りたい」と述べ、明らかにしませんでした。