WHO 韓国や武漢の新たなコロナ感染に懸念 “対策継続を”

WHO 韓国や武漢の新たなコロナ感染に懸念 “対策継続を”
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WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの新たな感染者が減少していた韓国で、集団感染が確認されたことなどに懸念を示し、今後も感染者の発見や隔離などの対策は続けるべきだと警鐘を鳴らしました。
東アジアやヨーロッパでは、新型コロナウイルスの新たな感染者が減少している国もみられますが、韓国では今月2日にソウルのナイトクラブを訪れた人たちのあいだで集団感染が発生したことが明らかになったほか、中国湖北省・武漢でも9日、およそ1か月ぶりに感染者が確認されました。

WHOのテドロス事務局長は11日、スイスのジュネーブの本部で開いた定例記者会見でこうした現状に懸念を示したうえで、「初期の研究は、比較的少ない割合の人しか新型コロナウイルスの抗体を持っていないことを示している。つまり世界のほとんどの人はいまだにウイルスに感染しやすい状態だ」と述べ、感染者の発見や隔離、それに人との間に間隔をあけるなどの対策は続けるべきだと警鐘を鳴らしました。

このほか、WHOに加盟していない台湾が今月18日からの年次総会にオブザーバーの資格で参加を目指していることについてソロモン主任法務担当官は、「加盟国は外交的に受け入れられる解決策を模索できる」と述べ、台湾が参加するかどうかはWHOの事務局ではなく194の加盟国が決めることだという従来の立場を強調しました。