タクシーや理美容など 収入や雇用に不安広がる 新型コロナ影響

タクシーや理美容など 収入や雇用に不安広がる 新型コロナ影響
厚生労働省と通信アプリ大手のLINEが今月行った調査で、宿泊業や理美容、飲食関係で働く人の7割前後が新型コロナウイルスの影響で、収入や雇用に不安を感じていると回答し、専門家は不安が広がる中で心の健康への対策も必要だと指摘しています。
この調査はLINEの全国の利用者に尋ねたもので、今月1日から2日にかけて1800万人余りが回答しました。

この中で、最近2週間の心配事や不安について聞いたところ、「収入・雇用に不安を感じている」と答えた人が31%に上りました。

職業別に答えた人の割合を見ると、
▽タクシードライバーは82%、
▽理容・美容・エステは73%、
▽宿泊業・レジャー関連は71%、
▽飲食業は66%と、全体の平均を大きく上回っていました。

一方、37度5分以上の発熱が4日間以上続いていると答えた人の割合は全体の0.13%で、4月に行われた前回の調査より、0.02ポイント低くなりました。

データを分析した慶應義塾大学の宮田裕章教授は「社会全体がとてつもない痛みを負っていることがデータから明らかになった。社会が立ち直るための方策を考えなくてはいけない」と話しています。