国内エイズウイルス感染者 去年は1200人余 厚労省

国内エイズウイルス感染者 去年は1200人余 厚労省
去年1年間に国内で新たに報告されたエイズウイルスの感染者は1200人余りと前の年より少なくなりました。早い段階で感染を発見し、治療を受ければエイズの発症を抑えられますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で検査を中止する保健所も出ていて影響が懸念されています。
厚生労働省によりますと、去年1年間に国内の保健所や医療機関などでエイズウイルスへの感染が新たに確認された人は前の年より98人少ない1219人でした。

このうち、およそ27%に当たる328人がエイズを発症したあとに感染が分かったということです。

早い段階で検査を受けてウイルスの感染を発見し、治療を受ければエイズの発症を抑えられるほか、ほかの人に感染を広げるリスクも減らすことができます。

各地の保健所では、無料・匿名で相談や検査が受けられますが、ことしは新型コロナウイルスへの対応に追われて中止する保健所も出ていて、今後、影響が懸念されています。

厚生労働省は「エイズなどについても必要な人が相談や検査を受けられるよう自治体と調整を進める。一部の医療機関でも検査を受けられるので不安のある人は相談してほしい」としています。