「PCR検査キット送る」コロナに関する詐欺電話 都内で急増

「PCR検査キット送る」コロナに関する詐欺電話 都内で急増
保健所の職員をかたって「PCR検査キットを送る」などといった新型コロナウイルスに関する話題を盛り込んだ詐欺の電話が、都内では66件にのぼり、大型連休の期間中に急増したことが警視庁への取材でわかりました。警視庁は感染拡大に乗じた不審な電話に注意するよう呼びかけています。
警視庁によりますと、新型コロナウイルスに関する話題を盛り込んで現金をだまし取ろうとする不審な電話が相次いでいて、都内では、3月から11日までに66件確認されました。

このうち40件は、先月27日以降のもので、大型連休の期間中に急増したということです。

特に、このところ多いのが、保健所の職員をかたって「PCR検査のキットを送るので家族構成と必要な数を教えてほしい」という電話で、警視庁は家族構成を聞き出したうえで代金をだまし取ろうとしているとみています。

ほかにも10万円の一律給付に関連して、「給付金の申請を代行する」とか「市役所の職員が書類を持って自宅に訪問する」といった給付金に関する詐欺の電話も確認されています。

先月27日には、東京 荒川区の70代の女性が、現金1400万円余りをだまし取られる被害も出ていて、警視庁は感染拡大に乗じた不審な電話に注意するよう呼びかけています。

自治体別の件数

警視庁によりますと、新型コロナウイルスに関する話題を盛り込んで現金をだまし取ろうとする詐欺の電話は、都内で66件にのぼっています。

このうち、最も多いのが、武蔵野市で30件、次いで八王子市の13件です。

このほか、世田谷区が3件、葛飾区、西東京市、あきる野市がそれぞれ2件ずつ。

新宿区、練馬区、文京区、品川区、荒川区、目黒区、豊島区、足立区、中野区、東大和市、昭島市、国分寺市、町田市、三宅村がそれぞれ1件ずつでした。