布マスク “使わないなら子どもたちに” 岡山の企業が寄付募る

布マスク “使わないなら子どもたちに” 岡山の企業が寄付募る
政府が配布する布マスクを子どもたちのために役立てたいと岡山市の企業が使わない人から寄付を募り、児童養護施設などに贈る取り組みを行っています。
政府が全国すべての世帯への配布を始めている布マスクをめぐっては、市販の使い捨てのものと比べサイズが小さいことなどを理由に「使わない」という声もあります。

岡山市北区のデザイン制作会社はサイズが合わず使わないのなら子どもたちのために役立てたいと、布マスクを寄付してもらい不足している児童養護施設などに贈る取り組みを先月から始めました。

11日は、これまでに寄せられた200枚余りのマスクを発送する作業が行われ、県内にある15か所の児童養護施設などに送られました。

衛生面の理由から寄付を受け付けるのは未開封のマスクに限っていて、県内の施設に十分な数が行き渡れば、感染拡大が深刻な東京都内の施設に贈ることも検討したいとしています。

取り組みを始めた「トータルデザインセンター」の上村祐貴社長は「せっかく配布される布マスクなので、必要としている子どもたちに使ってもらえるよう取り組みを続けたい」と話していました。