各地で小中学校再開の動きも 新型コロナウイルス

各地で小中学校再開の動きも 新型コロナウイルス
11日は新型コロナウイルスの感染防止のため休校していた各地の小学校や中学校で、学校再開の動きが見られました。

東京 多摩市の中学校では分散登校

東京 多摩市の多摩中学校では、先月の始業式から、休校となっていましたが、11日から学年のクラスごとに時間を決めて分散登校を始めました。

中学3年のクラスは校舎に入る前に検温したあと、密集を避けるため体育館に机を並べてホームルームを行いました。

担任の教員は、休校中の過ごし方などを生徒に聞いたうえで「受験も控えて、いろんな不安があると思うけど一緒に頑張ろう」と呼びかけていました。

しかし、分散登校の間は2時間ほどしか生徒を学校に滞在させないため授業は行えず、教員が作った教科ごとの動画などを使って、家庭で学習してもらうということです。

今、議論されている9月入学をどう思うか学校で聞いてみると女子生徒のひとりは「4月からの時間が削られてしまったので、9月入学には賛成です。中学最後の1年間はしっかり思い出を作って卒業したいです」と話していました。

また、別の男子生徒は「自分だけで勉強するのは集中力も続かないし、このままだと受験は不安ですが9月入学には反対です。いろいろな問題が出てくるかもしれないので、コロナが終わったあとは今までどおり、4月入学でいいと思います」と話していました。

千葉正法校長は「学力保障という点では9月から仕切り直して始めることは合理的ではありますが、そこに至るまでに大変な社会の変革が必要だと思います。義務教育ですし、国民全体が変化を望むのか、あまり拙速になってはいけないと思います」と話していました。

大阪市 小中学校で臨時の登校日

大阪市の小中学校では11日から臨時の登校日が設けられ、新年度に入って初めて子どもたちと先生が顔を合わせました。大阪市は、緊急事態宣言の延長を受けて、10日までとしていた小中学校などの休校を今月31日まで延ばす一方、週に1、2回、登校日を設けることにしています。

一部の学校では11日から登校日が始まり、大阪 旭区の大宮西小学校では、密集を避けるため、4年生と6年生の児童、合わせておよそ120人がマスクをつけて登校しました。

体温の確認を済ませた子どもたちは運動場に移り、新年度に入って初めて、担任の先生や同じクラスの仲間たちと顔を合わせました。

先生は「やっとクラス全員がそろうことができました。新型コロナウイルスの影響が続いていますが、みんなで乗り越えて仲のよいクラスにしましょう」などと声をかけていました。

教室は、窓を開け放したり、席の間隔を空けたりして対策がとられ、先生が子どもたちに寝起きの時間など生活の状況を確認し、自宅学習用の教材について説明しました。

山口信時 教諭は「元気そうな顔を見て安心しました。保護者の方が心配しないよう感染防止に細心の注意を払います」と話していました。

新潟県内 一部の小中学校で授業再開

新潟県内の一部の市町村でも、時間短縮などの対応をとりながら11日から小中学校の授業を再開しました。

新潟県内では11日から12の市町村で時間短縮などの対応をとりながら授業を再開しこのうち三条市の栄中央小学校ではけさ、マスクをした児童たちが登校していました。

全校集会で児童は感染防止のため体育館には集まらず、樋熊敏文校長が校内放送を通じて「手洗いやマスクの着用などが自分も友達も守ることになります。新型コロナウイルスに負けないで1日1日を大切にしていきましょう」と呼びかけ2年生の教室では子どもたちが真剣に聞いていました。

11日の授業は4時間目までということですが、担任の教師が友達との距離をとることや大声は控えることを呼びかけたり休校中の宿題の漢字ドリルや算数のプリントを集めたりしました。小学2年生の女子児童は、「みんなに会えてうれしいです」と話し、また、男子児童は「お昼休みが楽しみなのと勉強を頑張りたいです」と話していました。

青森市 全小中学校で分散登校で授業再開

青森市では11日、およそ2か月ぶりにすべての小中学校で授業が再開され、小学1年生は入学してから初めての授業を受けました。

青森市は3月2日から市内62のすべての小中学校を臨時休校にしてきましたが、11日から学年ごとに登校日を分ける分散登校を行うことで授業を再開しました。

このうち堤小学校では11日、1年生と3年生、それに5年生が登校し、玄関前で藤田茂実 校長が出迎えました。

1年生は先月7日に入学したあと初めてとなる授業で、はじめに休校中に出されていた宿題や、体温を記録したノートを担任に提出したあと、一人一人が「元気です」などと体調を報告しました。そして1時間目の国語でひらがなの「あいうえお」をひと文字ずつ丁寧に書いていました。

1年生の男の子は「初めての授業は楽しかったです。学校生活では、給食当番を頑張りたいです」と話していました。

藤田校長は「久しぶりに登校する様子を見ることができてうれしい。学習の遅れを取り戻せるよう子どもたちの安全に配慮したうえで、授業に取り組んでいきたい」と話していました。

青森市は分散登校を少なくとも来週まで続け、登校しない学年のうち小学4年生以上については、オンラインでの授業を実施することにしています。

鹿児島県内 多くの市町村で授業再開

鹿児島県内でも多くの市町村で授業が再開し、鹿児島市の小学校では11日、児童が元気に登校する姿が見られました。

鹿児島県内では11日から多くの自治体で学校の授業が再開し、およそ650人が通う鹿児島市の八幡小学校では朝7時半に校門が開くと児童たちが次々と登校しました。

この小学校では、登校前に自宅で体温を測るよう呼びかけていて、校門では学校の職員が、検温がまだの児童の体温を測り、体調に異常がないか聞き取っていました。

小学6年の男子児童は「友達と会えるのでわくわくしています。手洗いとうがいをして新型コロナウイルスに負けないように過ごしたいです」と話していました。

鹿児島市立の小中学校と高校では授業を5分短縮し、手洗いやうがいの時間にあてていて、子どもたちは念入りに手洗いなどをしていました。

また八幡小学校では児童どうしの接触を減らすため、昼休みを後ろ倒しにして授業の少ない低学年を中心に早く下校してもらう措置を取っているということです。

木原田雅彦校長は「1学級が40人超えるうえ空き教室も十分に確保できず分散が難しい状況ですが、『3密』の状態を作らないよう児童とともにできる対策を実行していきたいです」と話していました。

宮崎 綾町の小中学校 平日の毎日を「登校日」に

新型コロナウイルスの影響で各地で学校の休校が続く中、これまで感染者が確認されていない宮崎県綾町の小中学校では、11日から毎日を「登校日」にして学習する機会を確保する異例の対応を始めました。

宮崎県内では、26の市町村すべてが小中学校の臨時休校を今月24日まで延長することを決めています。

一方、子どもたちの学習の機会を確保する必要もあり、文部科学省でも地域の感染状況を踏まえたうえで分散登校日を設定することも運営上の工夫としています。

こうした中、これまで感染者が確認されていない綾町では、11日から小中学校で平日の毎日を「登校日」とする異例の対応をとることにしました。

これを受けて、綾小学校でも11日は子どもたちが登校し、ふだんより5分短い40分の授業を午前中に5時間目まで受けました。

学校によりますと、子どもたちが下校したあと、先生たちが机やいすを毎日消毒するほか、児童や保護者の意向によって学校に来なくても欠席扱いとはならないということです。

6年生の男子児童は「自宅ではゲームをして勉強があまりできませんでした。学校だと勉強も進むし、友達とおしゃべりもできるので楽しいです」と話していました。

高松公俊校長は「町内では感染者は確認されていないので、感染防止と子どもたちの学習のバランスを考えて、こうした対応を決めました」と話しています。

愛媛県の県立学校 段階的に授業再開

愛媛県内の県立学校では、11日から段階的に授業が再開され、生徒たちは、感染防止のための透明なカーテンがつるされた教室で久しぶりの授業を受けました。

愛媛県内の県立の高校と中等教育学校、それに特別支援学校では、県が示した新型コロナウイルスの新たな対応方針に基づき、11日から段階的に授業が再開されることになりました。

このうち松山市の松山南高校では、県の方針に基づいて学年別に分散登校を行い、11日は1年生と3年生がおよそ1か月ぶりに校舎に足を運びました。

この高校ではいわゆる3密を避けるため、クラスを2つのグループに分け、午前と午後に分かれて登校させたうえで、教室では教卓の前に透明なカーテンをつるし、座席の間隔も空けるなどの対策を取りました。

またプリントなどのやり取りもできるだけなくすためにWi-Fi環境を整備し、担任の先生が生徒たちのスマートフォンなどにファイルを送りながら授業を進めるということです。

3年生の女子生徒は「友達と会えて懐かしくなりました。部活動の大会がなくなってしまいましたが、受験生なので気持ちを切り替え勉強を頑張りたいです」と話していました。

また担任の教諭は「生徒や保護者に安心して登校してもらえるよう学校での感染予防を徹底していきたい」と話していました。