新型コロナ 中国吉林省 一部を高リスク地区に指定して警戒

新型コロナ 中国吉林省 一部を高リスク地区に指定して警戒
k10012424511_202005110820_202005110821.mp4
新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んだとしている中国では東北部の吉林省で10日までに新たに11人の感染が確認され、地元政府は一部の地域を国内で唯一の「高リスク地区」に指定し、警戒を強めています。
新型コロナウイルスの感染をめぐって、中国政府はおよそ2か月間にわたった湖北省・武漢の事実上の封鎖措置を先月8日に解除し、全国で生産活動を再開したり、人の往来の制限を緩和するなどしています。

こうした中、中国の保健当局、国家衛生健康委員会は、今月7日に吉林省吉林市内に住む45歳の女性の感染が確認されて以降、吉林省内では10日までに、女性の家族や知人など11人の感染が確認されたと発表しました。

これを受けて、地元政府は、感染ルートの調査を進めるとともに、女性が居住する地域を国内で唯一の「高リスク地区」に指定し、人や車の往来を制限して警戒を強めています。

中国の統計では先月26日以降、死者数は増加していませんが、きのうは、吉林省以外では、湖北省・武漢で1人、上海市で2人の感染が新たに発表されました。