中国 マスクつけて体育の授業受けた中学生の死亡事故相次ぐ

中国 マスクつけて体育の授業受けた中学生の死亡事故相次ぐ
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中国では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、マスクをつけて体育の授業を受けていた中学生が死亡する事故が相次ぎ、地元メディアは、運動する際は、医療用の高性能マスクをしないほうがよいとする中国の専門家の指摘を伝えています。
中国では、新型コロナウイルスの感染リスクが低いとされる地域から、中学校や高校の授業が徐々に再開しています。

こうした中、複数の中国メディアは、先月中旬から下旬にかけて、東部の浙江省、内陸部の河南省と湖南省で、体育の授業で長距離走などをしていた生徒が急死する事故が3件相次いだと伝えました。

いずれもマスクをつけていたということで、中には、「N95」と呼ばれる医療用の高性能マスクをつけていた生徒もいたということです。

これらの事故を受けて、共産党系の新聞、「北京青年報」は、中国の専門家の話として、N95マスクを長い時間つけていると呼吸に影響があり、これをつけて激しい運動をしないほうがよいと指摘する一方で、安全な距離を保てるのであればマスクをしなくてもよい、と伝えています。

中国の地方政府の中には、すでに体育の授業ではマスクを着用しないよう求めるなど対応に乗り出すところも出ています。