韓国 ナイトクラブの集団感染 家族など54人感染確認

韓国 ナイトクラブの集団感染 家族など54人感染確認
韓国ソウルのナイトクラブで発生した、新型コロナウイルスの集団感染について、政府は、ナイトクラブを訪れた人やその家族など合わせて54人の感染が確認されたと発表しました。
韓国では、今月2日の未明にソウル市内の繁華街、イテウォン(梨泰院)にあるナイトクラブを訪れた人たちが新型コロナウイルスに集団感染したことが明らかになっていて、韓国政府は10日、これまでの調査結果を発表しました。

それによりますと、ナイトクラブを訪れた人やその家族など合わせて54人の感染が確認されたということです。

感染者の中には、今月2日ではなく別の日にこのナイトクラブを訪れた人がいたほか、ソウル以外の地方から訪れた人もいたということです。

韓国政府では、感染していないかを確認する必要がある人は6000人から7000人に上るとみていて、感染者がさらに増える可能性が指摘されています。

この集団感染を受けて、ソウル市のパク・ウォンスン(朴元淳)市長は9日、ナイトクラブなどの遊興施設について、営業の中止命令を出しました。

パク市長は会見で、「一瞬の油断が、このような感染爆発につながる可能性がある。何人かの不注意のために、これまでの努力が水の泡になってしまう」と述べました。

また、ソウル市に隣接するキョンギ(京畿)道も10日、同様の措置を取ると発表し、制限を強化する動きが出始めています。