北海道 稚内と釧路でサクラ開花 「集まっての花見控えて」

北海道 稚内と釧路でサクラ開花 「集まっての花見控えて」
気象台は10日、北海道の釧路市と稚内市でサクラが開花したと発表しました。

全国で最も遅い開花で、1月に沖縄をスタートした桜前線は、4か月余りかけて最後の観測地点に到達しました。
釧路市の鶴ヶ岱公園では10日午後、気象台の担当者が、サクラの開花の目安にしているエゾヤマザクラの木に6輪以上の花が咲いているのを確認し、気象台は「釧路市でサクラが開花した」と発表しました。

釧路市のサクラの開花は、平年より7日早く、去年より1日遅くなりました。

道内では稚内市でも10日午前、平年より4日早く、去年より3日遅く、サクラの開花が発表されました。

気象庁は全国58の観測地点でサクラの開花を観測していて、桜前線は1月6日に那覇市で開花してから、4か月余りかけて北上し、全国最後の観測地点に到達しました。

釧路市や稚内市のサクラは平年だと3日前後で満開になるということですが、ことしは新型コロナウイルスの感染が続いていることから、地元の自治体は、人が集まっての花見は控えてほしいと話しています。

釧路地方気象台の内田秀治技術専門官は「ことしは花見ができず、サクラをじっくり味わえない年になって残念だ。来年はみんなで楽しめるようになればうれしい」と話していました。