新型コロナ影響の母の日 生花店大忙し 感染拡大防止対策も

新型コロナ影響の母の日 生花店大忙し 感染拡大防止対策も
10日は母の日。生花店にはプレゼント用の花束の注文が相次ぎました。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、対策をとった店もありました。

帰省できない人からの配達依頼増える 札幌

札幌市中央区にある生花店では、朝早くから従業員総出で花束の制作にあたっていました。

店によりますと、ことしは新型コロナウイルスの影響で、大型連休に帰省できなかった道外の人が花の配達を依頼するケースが増えていて、注文の数は例年より3割ほど多いということです。

従業員たちは、カーネーションなどを使って色とりどりの花束を仕上げると、早速配達に出かけていきました。

息子からの花束を受け取った60代の商店主の女性は、「毎年、母の日には息子から花束をもらっていますが、ことしは気持ちが沈みがちだったので、特別な贈り物になりました。感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。

生花店「花奈フラワー」の横山大さんは、「気持ちが明るくなるようにとカラフルな花束を注文する人が多いです。花は癒やしの効果もあるので、母の日の贈り物で少しでも元気づけられたらうれしいです」と話していました。

作業場を風通しよくして販売場所に 金沢

金沢市中心部の生花店では、店内に客が密集するのを防ぐため、ことしは、床面積が広い作業場のシャッターを開けて風通しを良くしたうえで、臨時の販売所にしています。

午前9時に販売が始まると、店員が家族連れなどの客を1組ずつ順番に案内していました。

訪れた人たちは、事前に予約した赤やピンクのカーネーションの花束を受け取ったり、メッセージカードに母親への感謝のことばを書き込んだりしていました。

この生花店では、客どうしの接触を減らそうと、宅配を強化していて、ことしは母の日に関連した宅配の注文が去年の3倍以上に上っているということです。

内灘町から訪れた20代の女性は、「母や叔母に感謝の気持ちを伝えたくて、カーネーションの鉢植えを買いました。店も感染を防ぐための取り組みをしてくれているので安心です」と話していました。