新型コロナ対応のリーダーシップ 多くの国や地域で不満の評価

新型コロナ対応のリーダーシップ 多くの国や地域で不満の評価
海外の調査会社が、世界23の国と地域の人たちに新型コロナウイルスへの対応について、政治や経済分野のリーダーシップをどう評価するか、世論調査を行ったところ、多くが満足していないことがわかりました。
この調査は、シンガポールの市場調査機関などが、23の国や地域の18歳から80歳までの合わせて1万2000人余りを対象に、先月3日から19日にかけてオンラインで行ったものです。

回答者は、新型コロナウイルスをめぐる政治、経済、地域社会、それにメディアの4つの分野のリーダーシップについて、100点満点で評価しました。

その結果、全体の平均は45点となり、50点を超えたのは7つの国と地域だけで、多くが対応に満足していないことがわかりました。

アジアでは、中国、ベトナム、インドなど、平均を上回る国や地域が多かった一方、アメリカやヨーロッパの国々はいずれも平均を下回りました。

これについて「アジア諸国では過去にMERSやSARSのような感染症を経験したことでリーダーシップが形成されたが、西洋諸国では前例がなく、政府への信頼が損なわれた」と分析しています。

総合評価が最も低かったのが日本で、調査にあたった責任者は「安倍政権は緊急事態宣言が遅れたなどと批判を受け、国民のリーダーシップ評価においては、おそらく不合格だった」などと指摘しています。