アメリカ 国の感染対策責任者も相次ぎ自宅隔離に 新型コロナ

アメリカ 国の感染対策責任者も相次ぎ自宅隔離に 新型コロナ
アメリカのホワイトハウスの職員が新型コロナウイルスに感染していることが明らかになったことを受けて、職員と接触があった国の感染対策の責任者たちも相次いで自宅隔離の対象となり、政権内部の対策の在り方を疑問視する声があがっています。
アメリカのトランプ政権では、ペンス副大統領を担当するミラー報道官など、ホワイトハウスの複数の職員が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになっています。

これを受けてホワイトハウスでは、感染が確認された職員との接触の程度に応じて、政権幹部を含む関係者の自宅隔離を進めています。

アメリカメディアによりますと、▽CDC=疾病対策センターのレッドフィールド所長や、▽薬の審査を行うFDA=食品医薬品局のハーン局長が、2週間の「完全隔離」、また、▽NIAID=アメリカ国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長は、自宅での勤務を原則とする「部分的隔離」を行っているということです。いずれもトランプ政権の感染対策チームの主要メンバーです。

トランプ政権は国民に対し、感染防止のために、マスクの着用や、10人を超える集会の自粛などを呼びかけてきましたが、政権の幹部は連日、マスクをつけずに会議を行うなど、懸念が強まっていました。

こうした中、国の感染対策の責任者が相次いで自宅隔離の対象になったことで、政権内部の対策の在り方を疑問視する声があがっています。