宮城 新型コロナ感染者1人死亡 東北では初の死者

宮城 新型コロナ感染者1人死亡 東北では初の死者
宮城県は、新型コロナウイルスへの感染が確認され県内の医療機関に入院していた80代の男性が死亡したと発表しました。東北地方で感染者が死亡したのは初めてです。
宮城県は9日午後1時から県庁で記者会見を開きました。それによりますと、亡くなったのは、新型コロナウイルスへの感染が確認され県内の医療機関に入院していた80代の男性です。

県は、遺族の心情に配慮するなどとして症状や経過などは明らかにしませんでしたが、これまでの県の発表から、先に感染が確認された人の同居家族で、美里町に住む80代の男性とみられます。

この男性は当初は症状がありませんでしたが、先月14日に感染が確認され、感染症指定医療機関に入院していたということで、県によりますとその後、症状が出て、人工呼吸器を着けて治療を受けていたということです。

新型コロナウイルスの感染者が死亡したのは東北地方では初めてです。

県の担当者は会見で「亡くなった方にご冥福を申し上げるとともに、ご遺族の方にお悔やみを申し上げます」としたうえで「新型コロナウイルス感染症で死亡するリスクがあることを知ってほしいと発表したもので、理解してほしい」と述べました。

村井知事「死亡のリスクがあることを県民に知ってほしい」

新型コロナウイルスの感染者が死亡したことについて、村井知事は「亡くなられた方にご冥福をお祈り申し上げます。入院先の医療機関は懸命の治療を続けてきたと聞いています。県としては引き続き、新型コロナウイルス感染症に関する検査や外来、入院といった医療提供態勢をしっかりと整えていきます」とコメントしています。

一方、亡くなった詳しい経緯などを発表しなかったことについて「新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方が確認された事実を県民の皆様に伝えることで、死亡するリスクがあることを皆様に知っていただき、引き続き予防対策の徹底を継続していただくことを目的としており、どの患者が亡くなられたかについてお伝えするものではありません。さらに、ご遺族の心情などに配慮する観点からも症状や経過等の詳細は公表を差し控えます」としています。