第2次世界大戦 終戦75年式典 新型コロナ感染防止で縮小開催

第2次世界大戦 終戦75年式典 新型コロナ感染防止で縮小開催
第2次世界大戦でナチス・ドイツが降伏してから75年となる8日、ヨーロッパ各地では犠牲者の追悼式典が開かれました。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、いずれの式典も大幅に規模が縮小される中、各国の首脳は、戦争の惨禍を教訓に国民やヨーロッパ各国が結束することの重要性を訴えました。
第2次世界大戦でナチス・ドイツが降伏した5月8日は、ヨーロッパ各地で、犠牲者を追悼する式典が開かれます。

しかし、75年となることしは、新型コロナウイルスを警戒して、規模が大幅に縮小され、このうちフランスでは式典は一般に公開されず、歴代大統領や政府の閣僚が見守るなか、マクロン大統領がいまだに身元が確認されていない兵士の墓に花をささげました。

また、イギリスでも、各地で予定されていたパレードなどのイベントが大幅に縮小されました。

ジョンソン首相はビデオメッセージの中で、「われわれは今、ウイルスと闘っている。75年前と同じく国をあげて取り組む精神が必要だ」と述べ、感染の拡大を食い止めるため、国民に結束を呼びかけました。

ドイツで開かれた式典では、シュタインマイヤー大統領やメルケル首相らが戦争の犠牲者を追悼しました。

シュタインマイヤー大統領は演説で、「ヨーロッパ人として考え、行動する必要がある。ウイルスが広がっている今も、そして終息したあとも結束できなければ、この日を節目の日とすることはできない」と述べて、戦争の惨禍を教訓に、ウイルスと闘ううえでも各国の協力が必要だと訴えました。