米 経済活動再開するも新型コロナの感染拡大の懸念強まる

米 経済活動再開するも新型コロナの感染拡大の懸念強まる
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アメリカでは、人口が最も多い西部カリフォルニア州など31の州で、経済活動が再開し始めています。一方で、再開後に新型コロナウイルスの感染者の増加ペースが上がり始めた州もあり、こうした州では感染の拡大への懸念が強まりつつあります。
全米では、1日に新たな感染者がおよそ2万人確認されていますが、感染のピークは越えつつあるとして、8日までに、全米の6割以上にあたる31の州で、一部の業種の経済活動が再開となりました。

このうちカリフォルニア州では、8日から人どうしが十分な距離を取ることや、商品の受け渡しを店の外で行うことなどを条件に、書店や生花店、衣料品店、それにスポーツ用品店などの営業が再開しました。

一方で、経済活動を再開させた州の中でも、中西部のイリノイ州など11の州では、1日に確認される新たな感染者の増加ペースが上がり始めたほか、中西部ウィスコンシン州や南部テネシー州などでは、再開前に比べて1日当たりの死者が増える傾向にあります。

西部ワシントン州のワシントン大学は今月4日、経済活動の再開などで人どうしの接触が増える結果として、ことし8月上旬までに死者数が、およそ13万5000人に上るおそれがあるとする予測を公表していて、一部の州では感染の拡大への懸念が強まりつつあります。