持続化給付金 ことし創業の店はもらえない…

持続化給付金 ことし創業の店はもらえない…
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた中小企業などに最大200万円を支給する「持続化給付金」の支給が始まりました。しかし、ことし創業したばかりで去年の売り上げとの比較ができないため、持続化給付金を申請できず、厳しい状況が続く経営者もいます。
東京 練馬区で飲食店を経営する松永力さん(42)です。30年以上続く店を病気になった父親から引き継ぎ、新規に自分が代表となる会社をことし3月、立ち上げましたが、翌4月には、緊急事態宣言が出されました。

接客を伴うため休業を余儀なくされ、現在、店の売り上げは全くない一方で、従業員の給料や家賃など支出は月100万円を超え、厳しい経営状況だということです。

松永さんも持続化給付金を申請したいと考えましたが、給付金の対象は、月の売り上げが去年の同じ月より50%以上減少していることが条件のため、父親名義だった店とは比較できず、申請できないことがわかったということです。

松永さんは「給付金は国が考えてくれた制度だとは思うが、緊急事態の中で、僕たちも救済していただける制度を確立してほしいと切に願う」と話していました。