遠隔授業で回線圧迫も 大学は通信量減らすデータダイエットを

遠隔授業で回線圧迫も 大学は通信量減らすデータダイエットを
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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国の大学でインターネットを使った遠隔授業が進められていますが、授業の動画などが回線を圧迫し市民生活に影響を及ぼすおそれがあるとして、情報通信の専門家が全国の大学に通信量を減らす「データダイエット」の工夫を呼びかけました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、全国の大学ではインターネットを使った遠隔授業が行われていて、8日は各大学の情報システムの担当者や情報通信の専門家が問題点や対策などを話し合う会議をオンラインで開きました。

会議では、国立情報学研究所の喜連川優所長が、授業の動画などによってインターネットの回線が圧迫され市民生活に影響が出かねないとして、通信量を極力減らす「データダイエット」に協力を呼びかけました。

具体的な対策としては、教員が黒板などに書き込む様子を中継すると通信量が増えるため、資料をファイルとして共有することや、双方向の通信は質疑応答や議論の時間だけにして講義の動画は事前に送信しておくことなどを挙げています。

国立情報学研究所の喜連川所長は、対策によって回線がすいた分は顔が見えるやり取りが必要な子どもや、障害者の教育にも活用してもらいたいとしています。