中学生ひき逃げ 40m飛ばされ死亡 青信号で横断中か 東京

中学生ひき逃げ 40m飛ばされ死亡 青信号で横断中か 東京
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7日、東京 江戸川区で中学生がひき逃げされ死亡した事件で、中学生は青信号の横断歩道を渡っていて車にはねられたという目撃情報があることが捜査関係者への取材でわかりました。車は法定速度を大幅に上回るスピードで走っていた疑いもあり、警視庁が当時の詳しい状況を調べています。
7日正午ごろ、江戸川区北小岩の交差点で、自転車で横断歩道を渡っていた近くに住む中学1年の根井陽多さん(12)が左から直進してきたワゴン車にはねられ死亡しました。車は逃走しましたが、警視庁は7日夜、江戸川区の無職、渋谷博容疑者(53)をひき逃げなどの疑いで逮捕しました。

捜査関係者によりますと、根井さんが青信号の横断歩道を渡っていてワゴン車にはねられるのを近くにいた人が目撃しているということです。また、事故の衝撃でおよそ40メートル先まで飛ばされていたということで、警視庁は、ワゴン車が法定速度の時速50キロを大幅に上回るスピードで交差点に突っ込んだ疑いもあるとみています。

新型コロナウイルスの影響で入学した中学校は休校となっていて、根井さんは自宅で勉強したあと、公園に向かおうとしていたということです。

警視庁は当時の信号や車の速度など詳しい状況を調べています。

同級生や近所の人が現場で献花

一夜明けた現場では、亡くなった根井さんを知る人などが相次いで訪れ、花や飲み物を供えて両手を合わせていました。

このうち同級生の男子生徒は「亡くなったと聞いてショックとしか言えない。陽多君は走るのが好きで学校の持久走大会ではいつも上位に入っていた。中学校でも走りを頑張るといっていたのに」と話していました。

また、近所に住む小学6年の女の子は「学校の行事などにも朝早く起きて参加するなどしっかりしてまじめな子だった」と話していました。
この女の子の40代の母親は「本当に悲惨な事故で親の気持ちを考えるといたたまれない。外出自粛で道路が空きスピードを出している車が多いとニュースで聞いたので子どもに注意するよう言い聞かせたい」と話していました。

根井さんと面識はないもののニュースで事故を知り花を手向けに来たという近所の男性は「子どもが亡くなったと聞いて、いてもたってもいられなくなった。ひき逃げという卑劣な行為は許せない」と話していました。