国連 コロナ対策で途上国支援に67億ドル必要 追加の拠出求める

国連 コロナ対策で途上国支援に67億ドル必要 追加の拠出求める
国連は、新型コロナウイルスの感染対策がぜい弱な発展途上国の支援に、新たに67億ドルが必要だとして、先進国などに追加の資金拠出を求める緊急のアピールを発表しました。
国連はことし3月、新型コロナウイルスの感染対策がぜい弱な発展途上国や紛争当事国などに医薬品や食料を提供する、20億ドル規模の緊急人道支援計画を立ち上げ、すでに54か国で計画に基づく活動が行われています。

この計画には5日現在、日本やアメリカといった先進国などがあわせて9億2300万ドルの資金を拠出することを表明していますが、国連は7日、新たな活動範囲にモザンビークやパキスタンなどアフリカとアジアの9か国を加えるとともに、すでに活動している国々での対策の強化が必要だとして、先進国などにあわせて67億ドルの追加の資金拠出を求める緊急のアピールを発表しました。

国連のグテーレス事務総長は、ビデオ回線を通じて行った記者会見で「途上国の数百万の人々の命を守るとともにウイルスが世界をもう1周することを防ぐために資金が必要だ」と述べ、国際社会の理解と協力を求めました。