地域クラブ支援で最大500万円融資 日本サッカー協会

地域クラブ支援で最大500万円融資 日本サッカー協会
日本サッカー協会は新型コロナウイルスの影響で資金繰りに苦しむ地域のクラブを主な対象にした新たな融資制度について、融資額を最大500万円にするなどの詳細を発表しました。
日本サッカー協会は、新型コロナウイルスの影響で活動ができなくなり、資金繰りに苦しむ地域のクラブを主な対象にした新たな融資制度を設ける方針を先月示し、7日、田嶋幸三会長がウェブ上で記者会見して詳細を発表しました。

この中では、クラブを存続させるための緊急的な財政支援策として来月末まで融資を受け付け、融資額はコーチの給料やクラブハウスの家賃などの経費に充てることを目的に最大500万円とする、無利子、無担保としたうえで、最長10年の返済期間を設ける。サッカー協会が集める寄付次第では一部返済を免除するなどとしています。

対象は、去年活動の実績があり、ことし4月もしくは5月の収入が前の年の半分以下になっているなどの一定の条件を満たしたクラブとし、Jリーグやなでしこリーグのクラブは各リーグからの支援が別途検討されるとして外しました。

そのうえで、今月14日に開かれる理事会で承認するのに先立って、7日からウェブ上の窓口で受け付けを開始したということです。

田嶋会長は「クラブの活動がないと、生活に困る人は別の仕事を探す。基盤となる人材がサッカー界から離れることは大きな損失で、新型コロナウイルスに打ち勝ったあと、それぞれの場所で活動が再開できるようにやっていかなければならない」と話しました。