休業長期化 ミニシアター「映画館離れ」を懸念 東京 渋谷

休業長期化 ミニシアター「映画館離れ」を懸念 東京 渋谷
都内のミニシアターからは、休業が長引けば、映画館離れが進むのではないかと懸念する声が上がっています。
東京 渋谷区にあるミニシアター「ユーロスペース」は年間およそ50本の映画を上映してきましたが、東京都からの要請を受けて休業を続けていて、4月の売り上げは前年同月の1割程度に落ち込んだということです。

このミニシアターでは営業再開を見込んで今月は新作映画5本の上映を予定し、チラシを作成するなど準備を進めてきました。
営業再開の際には出入り口に消毒液などを設置し、劇場内では客に間隔をあけて席に座ってもらうなど対策を取る予定でした。

しかし、東京都が休業要請を継続したことを受けて引き続き休業を余儀なくされ、新作映画の公開も来月以降に延期することにしました。
「ユーロスペース」の北條誠人支配人は「休業が長引けば、売り上げがない中で維持費だけがかかり、経営はかなり苦しくなる。インターネットでの動画配信サービスが普及し、映画館で映画を見る習慣が失われるのではないかと心配している」と話していました。

そのうえで「ミニシアターで上映される映画は若手俳優などの活躍の場となっていて、日本の芸能文化を支えてきた面もあり、どうにか営業を続けていきたい」と話していました。