有毒ガス漏れ9人死亡 コロナ影響で再開準備の化学工場 インド

有毒ガス漏れ9人死亡 コロナ影響で再開準備の化学工場 インド
インドで、新型コロナウイルスの影響で操業を停止していた化学工場を再開しようとしたところ、周囲に有毒ガスが漏れ出し、周辺の住民など少なくとも9人が死亡、数百人が病院に搬送されました。
7日未明、インド南部のアンドラプラデシュ州にある化学工場から有毒ガスが漏れ出し、地元当局によりますと、周辺の住民など少なくとも9人が死亡、数百人が病院に搬送されました。

漏れ出したのは「スチレン」という物質を含んだとみられる有毒ガスで、現地の映像からは多くの人が路上に倒れ、救急車に運ばれる緊迫した様子が確認できます。

住民の中には吐き気やめまいなどの体調不良を訴える人が多いということで、地元当局は、工場から半径3キロ以内を対象に、住民に避難を呼びかけています。

ここはポリスチレンという樹脂などを製造している、韓国のLG化学が所有する工場で、新型コロナウイルス対策で3月下旬から操業を停止していましたが、制限が緩和されたため操業を再開する準備をしていたということです。