外出自粛に在宅勤務 運動不足で健康影響深刻に 対策強化求める

外出自粛に在宅勤務 運動不足で健康影響深刻に 対策強化求める
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新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛や在宅勤務が長引き、運動不足による健康への影響が懸念されるとして、専門家などが厚生労働省に対策の強化を訴えました。
7日、筑波大学大学院の研究グループや全国6自治体の市長や町長がテレビ会議システムも使って、外出自粛などによる健康への影響を加藤厚生労働大臣に説明しました。

テレワークに切り替えた企業の社員について調べたところ、1日当たりの歩数がおよそ70%減っているケースもあるという調査結果が示され、専門家は運動不足によって高血圧や糖尿病などのリスクが高まっていると指摘しました。

高齢者についても、運動教室の開催自粛などで体を動かす機会が減り、友人などとの会話も少なくなって、以前よりも健康状態が悪くなったと感じている人が増えているという実態が報告され、国に対策の強化を訴えました。

研究グループでは室内でも簡単にできる体操を紹介していて、加藤大臣も両足を広げてゆっくり腰を下ろし腕を大きく振り下ろす「まき割り体操」を体験していました。

研究グループの久野譜也教授は「運動不足による健康への影響が深刻になっており対策が求められている」と話していました。

加藤厚生労働大臣は「単に感染防止だけでなく健康作りをしっかりやる必要があるので、一緒に取り組んでいきたい」と話していました。