ようやく入学式を迎えた学校も 新型コロナ

ようやく入学式を迎えた学校も 新型コロナ
大型連休明けの7日は、学校を再開したり新型コロナウイルスの影響で遅れていた入学式を実施したりする動きが相次ぐ一方、休校を続ける学校もあります。

鳥取県 公立学校が一斉に再開 換気など対策を徹底

鳥取県内では国の緊急事態宣言が全国に拡大されたあと、先月27日からすべての公立学校が臨時休校となっていましたが、感染がまん延するような状況にはないとして、検温や教室の換気など対策を徹底したうえで、7日から一斉に再開しました。

このうち倉吉市の上灘小学校では、登校する児童を教職員が校舎の外で出迎え、自宅での検温の結果や体調を聞いていました。

検温を忘れた児童もその場で体温を測定し、発熱などが確認された場合は保護者に迎えに来てもらい、医療機関を受診するよう勧めるということです。また教室では、窓を開けて換気をしたり、マスクの着用を徹底したりするなどの対策を取っていました。

6年生の教室では、授業の前に担任の教諭が、「ほかの県では休校がまだ続いているところもあります。学校で勉強できる時間を大切にしましょう」と子どもたちに呼びかけ、うがいや手洗いをしっかり行うことを指導していました。

男子児童は、「勉強に遅れが出ていないか心配なので勉強を頑張りたいです」と話していました。

山形 鶴岡 1か月遅れで入学式

緊急事態宣言が今月末まで延長される中、山形県鶴岡市の小学校では、当初の予定よりおよそ1か月遅れて7日、入学式が行われました。

鶴岡市内に37ある小中学校の入学式は先月初めに行われる予定でしたが、新型コロナウイルスに感染した人が確認されたことなどから延期され、7日と8日、入学式が行われます。

このうち、鶴岡市立斎小学校の体育館では、新1年生24人が出席しました。

感染拡大防止のため、式に参加した在校生は代表の児童1人だけで、1年生は互いに2メートルほどあけて座りました。

式では加藤浩昭校長が「みんなの入学を長い間待ちに待っていました。来週から元気に学校に来るのを楽しみにしています」とあいさつしました。

式のあと、新入生の男子児童は、「新しい友達に会えて楽しかった。小学校では勉強を頑張ります」と話していました。

鶴岡市内の小中学校では、すべての児童や生徒にマスクを配布するなどの予防策を徹底したうえで、今月11日から授業を再開することにしています。

福井県 一部で入学式も当面は休校継続

福井県内の一部の小中学校や高校では、7日、ひと月遅れとなる入学式が行われました。しかし式を行っても当面の間、休校が続き、今月11日からインターネットでの動画配信などを利用した在宅授業を始める予定です。

入学式が行われたのは、福井県内の7つの市と町の小中学校と23の県立高校です。

このうち、大野市の有終東小学校では、新1年生44人がはじめに教室に入り、担任の先生とあいさつしたあと体育館で行われた入学式に臨みました。

式は、感染予防のため保護者を除いて在校生や来賓は出席しないなど、規模を縮小して行われ、入り口での手の消毒や児童の間隔をおよそ1.5メートル離すなどの対策がとられました。

大塚俊浩校長は、「みんないろいろなことを我慢して頑張っていると思います。今頑張っていることは絶対に大きな力になるので、家の人の言うことを聞いていろんなことを頑張ってください」と式辞を述べました。

新1年生の女の子は、「入学式ができてよかったです。学校が始まったら友達と鬼ごっこがしたいです」と話していました。

30代の父親は、「早めに入学式ができてよかったです。この1か月は自分たちで教えるしかなかったので、在宅授業には期待しています」と話していました。

福井県内の学校では、入学式を行っても当面の間休校が続き、今月11日からインターネットでの動画配信などを利用した在宅授業が始まる予定です。