トランプ大統領 マスク工場を視察し経済活動再開に意欲

トランプ大統領 マスク工場を視察し経済活動再開に意欲
新型コロナウイルスの影響で地方での公務を控えていたアメリカのトランプ大統領は、およそ1か月ぶりに首都ワシントンを離れて西部アリゾナ州のマスク工場を視察し、経済活動の再開に意欲を示しました。
トランプ大統領は5日、アリゾナ州フェニックスにある医療用マスクの工場を視察しました。新型コロナウイルスの影響で3月下旬以降、ほとんどワシントン周辺にとどまっていて、地方での公務はおよそ1か月ぶりとなりました。

トランプ大統領はこれまで感染を防ぐためのマスクをみずからは着けない考えを示していて、この日もマスクの着用を求める指針が工場内に掲げられる中、一行はマスクを着けずに視察しました。

従業員に向けた演説でトランプ大統領は「わが国はウイルスとの闘いの次の段階に入った。極めて安全に、段階的かつ緩やかに活動を再開していく」と述べ、経済の再開に改めて意欲を示しました。
11月の大統領選挙に向けアメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた今月2日時点での各種世論調査の平均値で、トランプ大統領を支持するとしたのは42.3%で、47.6%だった野党・民主党のバイデン前副大統領にリードされています。

トランプ大統領としては、接戦州の1つとして注目されているアリゾナ州で、経済活動の再開を推し進める姿勢を印象づけることで、選挙戦を優位に進めたいねらいもあると見られます。